アジア杯ハードエンデューロ王座決定戦in台湾で高橋が銅メダル
亀山越野硬耐力 Taiwan Hard Enduro
日時:2019年4月21日
会場:台北市近郊
天候:晴れ
コンディション:マディ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス
昨年、日野ハードエンデューロに来日した中国・台湾のライダーをアテンドした竹内郁麻氏をパイプ役として、日本がアジアのハードエンデューロ界と繋がり始めている。
今回、台湾で韓国、上海、香港からもライダーを集めて「極東ハードエンデューロ王決定戦」とも言えるレースが開催されると聞き、高橋博とG-NET主催の栗田武が参戦した。
コースに使われる亀山の山は、雨に弱くツルツル。下見を終えた高橋からは「かなり難しい」とコメントが漏れるほど。ここで高橋はタイヤをiX-09w GEKKOTAからVE-33s GEKKOTAへとチェンジしたのだが、これが裏目に出てしまった。
レースが始まってみると、雨の影響を受けて大幅なコース変更が行われており、ツルツルの土路面ではなく丸い玉石が多く含まれるコース設定になっていた。圧倒的に、iX-09w GEKKOTAが得意とするシチュエーションだった。
スタートのカウントダウンの言葉がわからず、フライングしてしまった高橋は大きく出遅れてしまう。4番手くらいでレースを進めたが、1つ目のセクションで大苦戦。集団に飲み込まれてしまい、大きく順位を落とした。
「押したり引っ張ってもらったりして、スタミナが切れてしまいました。誰も見ていないところで30分くらい休憩してましたよ…その間、誰も来なかったのにも驚きました(笑)」と高橋。
2周目、多少回復してきたコンディションにペースが上がってきた高橋は一台ずつ着実に順位をあげていき、3位でフィニッシュ。
台湾でも日本同様、iRCタイヤの普及率は高く、このレースでは多くのライダーがiX-09w GEKKOTAを装着していた。
高橋博
チームベータiRCエンジョイズ
BETA RR2T300
前:iX-07s
後:VE-33s GEKKOTA
「完全にタイヤの選択ミスでしたね。前日に下見した通りのコースなら良かったのですが、この辺が海外レースの怖いところですね。日本だったら、コース変更の情報が入ってきていたと思います。
正直、ここまで厳しいとは思いませんでした。日本のG-NETチャンピオンとして来ていることへのプレッシャーもありましたし、前半思うように走れなくて休憩していた時は、もうこのままレースが終わってしまったらどうしよう、とまで考えました。でもあそこでしっかり休憩したことで後半の挽回ができたんだと思います。
次があったらぜひ若手を連れていって、あの苦しさを味わわせたいですね」