内嶋亮がBETAにマシンチェンジし今季初優勝、JNCC第3戦

JNCC 第3戦ワイルドボア鈴蘭
日時:2019年4月28日
会場:岐阜県鈴蘭高原スキー場
天候:晴れ
コンディション:マディ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

JNCCの中でもコンディションによって大きく難易度が変わるのが鈴蘭高原スキー場だ。レース前日、土曜日。世間ではゴールデンウィークに突入したこの4月末に、鈴蘭は吹雪に見舞われた。

雨雪の影響でコースはぐちゃぐちゃ。朝の路面コンディションは最悪だったが、天気は快晴に恵まれ、時間の経過と共に徐々に回復していった。

今年はここまでJNCC本格参戦を始めたモトクロスIAの鈴木涼太がCOMP-Aクラスで2連勝してきた。しかし、今大会から内嶋亮がマシンをBETA RR2T200にスイッチ。元MTBのファクトリーライダーの経歴を持つ内嶋が、エンデューロに本腰を入れはじめた。

スタート直後にいきなりクラストップに立った内嶋は1周目からグイグイとペースを上げ、なんと総合5位で2周目に突入。その後もCOMP-AAクラスの中島敬則や齋藤祐太朗らとバトルを繰り広げた。

レース中盤にコンタクトレンズが片方外れ、最終周には下りで大クラッシュというトラブルに見舞われながらも、最後まで走りきり、クラストップ、総合5位でチェッカー。

一方、鈴木涼太は終盤まで内嶋の後ろクラス2位を走行していたが、ラスト2周というところで順位を落とし、3位チェッカー。

内嶋亮
DYNOCO
BETA RR2T200
前:iX-09w GEKKOTA(空気圧:0.6kgf)
後:VE-33s GEKKOTA(ムース)

「今大会からマシンをBETA RR2T200にチェンジして、4回ほどのテストでレースに臨みました。エンジン特性は十分に把握ができたのですが、サスペンションセッティングは煮詰め切ることができず、そこはタイヤとライダースキルで補完して走りました。

最悪とも言えるコースコンディションでのレースでしたが、リアにVE-33s GEKKOTAを選択することでガレた登りでもグリップ力を確保することができ、下りのキャンバーが長く続くところでもフロントのiX-09w GEKKOTAがサスペンションをしっかり補ってくれました。

もともと鈴蘭は得意なコースではあるのですが、目標であったクラス優勝を達成し、総合でも自己ベストの5位に入ることができました」

鈴木涼太
TEAM STW
YAMAHA YZ250X
前:iX-07s(ムース)
後:VE-33s GEKKOTA(ムース)

「まさかの雪でコンディションが悪く、ガレ場の攻略に手間取り、勝つことができませんでした。毎周のようにガレでスタックしてしまい、最後でまた埋まってしまい、3位という結果です。悔しいですが、次でまた勝てるように頑張ります」