AAGP爺ヶ岳、総合4位入賞の斉木達也がチョイスしたのはやはりiX-09w GEKKOTA

JNCC最終戦AAGP
日時:2018年11月4日
会場:長野県爺ヶ岳スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

日本最大級のクロスカントリーレースシリーズJNCCが、ついに今年も最終戦を迎えた。アメリカGNCCからの招聘ライダーが参戦し、チャンピオンがかかったこの一戦は否が応でも盛り上がる。今年はさらにモトクロス界からも多数の有力ライダーが参加を表明し、大きな話題を呼んだ。

しかしいかにモトクロスIAライダーと言えども一筋縄には行かないのが、ここ爺ヶ岳スキー場だ。特に今大会はCOMP-B以上のクラスはガレクライムのエスケープが禁止されたこともあり、坂の途中でスタックしているライダーがさらに攻略の難易度をあげていた。

2016年、ここ爺ヶ岳スキー場で多くの観客を魅了した斉木達也は、やはり爺ヶ岳にはiX-09w GEKKOTAが一番合うと言い切る。これまではフルサイズのマシンに乗ることが多かった斉木が、今回は2st150ccの150XC-Wをチョイス。なんと慣れない小排気量マシンにも関わらず、中盤までは招聘ライダーのCraig Delongを抑え、3位を走っていた。

後半、Delongがペースを掴み、前を譲る形になったが、斉木は今シーズン2回目の参戦で総合4位に入った。

ドリーミンほうのきでWR450Fを故障した出口隼飛は今回、RMX250を投入。ワイルドクロスに出走したものの、その後もギリギリまで整備と修理を行うもののテスト不足の状態での決勝レースだったが、一周目を9位で通過すると徐々に順位をあげていった。

RMX250のパワフルなエンジンは間違いなく、出口の走りに応えてくれた。「まともに走れるようにするので精一杯で、セッティングなんて全然できてません。リアサスなんて、サグが130もあるんですよ」とレース後に出口は語ったが、結果的には押し寄せた現役のモトクロスIAライダーを押しのけ、6位入賞を果たした。

この大会を盛り上げてくれたのはモトクロスライダーだけではなかった。全日本エンデューロからも多くの有力ライダーが参戦した。現在JECランキング1位、初のチャンピオン獲得を目指す前橋孝洋もその一人。JECのライバルである鈴木健二や釘村忠に挑んだ。

前橋は1周目クラス10位で戻ってきたが、2周目以降ラインが限定されてきたガレ場や、荒れたゲレンデの攻略に苦戦し、徐々に順位を落としてしまい、最終的にはクラス16位というリザルト。

また、COMP-AクラスにはこちらもエンデューロIAライダーの新沼光が出場した。一周目16位で戻ってきたが、中盤から周りがタイムを落とす中でも安定したタイムを維持し、一時は10位まで順位をあげ、最終周で少し落としてしまうが、クラス14位でチェッカーを受けた。

斉木達也
jon it & ヒオキイカチ

KTM 150XC-W
前:iX-09w GEKKOTA(ムース)
後:iX-09w GEKKOTA(ムース)
「リアは空気圧0.5kgf/㎤相当のムースを使いました。タイヤとの相性はとてもよかったです。初めての2ストロークマシンでのレースでしたが、すごく楽しかったですね。少しサスペンションが硬めのマシンなので、どうしてもタイヤに頼った走りになってしまうのですが、石がすごく多かったので、やっぱりこのiX-09w GEKKOTAで正解でした。スタートで少し出遅れてしまったのですが、わざとガレているところを選んで走って追い上げることができて、中盤くらいまでは良い展開でした。

2時間くらいでリアタイヤを見ると少しブロックが飛んでしまっていたのですが、ラインを工夫することでガレクライムやロックンロールリバーもしっかりグリップしてくれました。タイヤの山が削れても走りやすいのがGEKKOTAの大好きなところですね。フロントタイヤもiX-09w GEKKOTAは柔らかくて、根っこでも弾かれずにペースを上げて攻めて走ることができました」

出口隼飛
scoycojapan MHP

SUZUKI RMX250
前:iX-07s(ムース)
後:VE-33s GEKKOTA(ムース)
「今回は車両の準備がギリギリになってしまいました。ワイルドクロスは走ることができたのですが、その後もトラブルがあり、スタート直前まで整備していました。おかげで下見の時間も取ることができず、スタートでも最後尾になってしまったのですが、一周目から周りのライダーがどんどん転倒する中、スムーズに走ることができ、周回してみると9位でした。

マシンが古いので、観客の方もすごく応援してくれて、力になりました! レース中は熱田選手、釘村選手、横澤選手と抜きつ抜かれつ。ゲレンデで抜かれ、難所で抜き返すを繰り返していましたね。ここではタイヤのグリップの良さがアドバンテージになってくれました。マシンのテストも十分ではなかったので、最初は恐る恐るアクセルを開けていたのですが、ラスト2周で全開走行に切り替えました。タイヤの山も最後までしっかり残っていて、釘村選手をプッシュすることもでき、良いレースだったと思います」

前橋孝洋
モトクラブオープンエリア

KTM 250EXC-F
前:iX-07s(ムース)
後:VE-33s GEKKOTA(ムース)
「爺ヶ岳はガレ場が多いレースなのでリアにはVE-33s GEKKOTAを使用しました。普段はJECでFIMタイヤを使うことが多いのですが、やはりVE-33s GEKKOTAの優れているクッション性で、ガレ場を走破することが出来ました。ゲレンデや硬い路面、ウッズでもヨレてしまうことは無かったです。

反省点としては、ムースはもう少し柔らかい物が良かったかと思います。何度かクラッシュしてしまいましたが、タイヤの性能に助けられ走り切ることができました。次はJECの最終戦で、チャンピオンがかかっているので頑張ります」

新沼光
Team Beta ストレンジ IRC

BETA RR2T250
前:VE-35(ムース)
後:iX-09w GEKKOTA(ムース)
「今回はVE-33s GEKKOTAではなくiX-09w GEKKOTAをチョイスしました。コースが思ったよりもハイスピードなレイアウトだったのですが、ガレた難所ではこのやっぱりこのタイヤが良いですね。タイヤが食い過ぎて捲くれそうになったくらいで。すごくフカフカなところとかもすごくグリップしてくれました。ちょっとムースの圧が合っていなかったのか、ロックンロールリバーではちょっと手こずってしまいました。

フロントに使ったVE-35が、ガレで逃げることもなく、しっかり前に進んでくれてとても良かったです。タイヤの剛性があるので、下りとかでもブレーキに負けることなくグリップしてくれましたし、コーナリングでも逃げずにしっかり刺さってくれました。iX-07sとiX-09wのちょうど中間くらいのタイヤのイメージですね」