JNCC第1戦 阿蘇のハイスピードトラックで、オールマイティなiRCタイヤが活躍

日時:2月28日
会場:熊本県阿蘇観光牧場周辺
天候:晴
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:稲垣正倫

2年ぶりにJNCCが九州へ、スーパーワイドなロケーションが魅力のグリーンバレー森羅からの開幕となった。この時期の阿蘇は、夜には氷点下まで冷え込むほどの標高で、霜の影響から非常に難しいコンディションになることが多い。さらに言えば、雨・雪の確率も高い季節と言える。このことを見越してか、マディ用のタイヤを履いて会場に現れるライダーも非常に多かった。

しかし、当日は午前中には霜もしっかりドライに変化し、メインレースのCOMP GPでは大方の予想を裏切ってとても爽快なクロスカントリー日和に。めまぐるしく変わる路面変化に、タイヤチョイスを迷ったライダーも多かったことだろう。

レースは、iRCを長年愛用している水上泰佑が見事な2番手スタートを決めたものの、2コーナーでミスしてしまい、後続に轢かれてしまう。大きなケガにはつながらなかったものの、序盤の段階で水上は大事をとってレースから離脱。今大会に参戦しているもう1名のiRCサポートライダー柳原博一は、今季よりマシンを新調し、KTMの新型モトクロッサー250SX-Fでの参戦。ベテランライダーらしく、順調にラップを重ねていく走りで全11周を走行、AA2カテゴリーで3位の結果を残した。

柳原博一
TEAM ダートバイクZIM RACING 
KTM 250SX-F
前:ix-07s(空気圧0.7) 後:VE33(空気圧0.6)

今回はチューブを使用しています。レースが進むにつれてコンディションがどんどん良くなってきてたんで、空気圧の選定が悩みだったんですね。ぐちゃぐちゃのところもあるだろうし、スピードレースだけど、ある程度走破力も確保したいので0.6で走ってみました。林道もあったので、結構パンクの心配はあったのでそこは注意しつつ走りました。
だいぶガレていて、石が結構落ちているところもあったので、そういうところはなるべくヒットさせないようにとか、コンクリートとかの段差で激しくぶつけないように走りました。ただ、思いのほかフロントがよく滑ってですね、本部の前なんかがかなり滑ったのでちょっと往生しましたね。今大会は、スリッピーな路面とコンクリートのような路面、どちらに会わせるかのトレードオフでした。

水上泰佑
TEAM ダートバイクZIM RACING 
KTM 250EXC 
前:iX-09W(空気圧0.7) 後:VE33(空気圧0.5)

もともとフロントはiX-07S、リアはVE-33で走るつもりでしたが、ちょっとマディっぽいコンディションだったので、フロントだけiX-09Wに変えました。スタートだけでも頑張ろうと張り切って行って、1コーナー2番で、2コーナーも2番で入っていったところで僕のミスでフロントからこけてしまいました。
後続のライダーにひかれて、負傷してしまい、その後ちょっとすぐにスタートできなくて、2クラス行った後にスタートしたんですけど、痛くてテンションも上がらず、3周目にリタイアしてしまいました。