JEC第5/6戦 SUGO2デイズエンデューロにてiRCサポートの若手、小菅・前橋が頭角を現す

日時:11月21日/22日
会場:宮城県スポーツランドSUGO
天候:晴
コンディション:ウェット
PHOTO&TEXT:稲垣正倫(Enduro.J)

 全日本エンデューロ選手権もいよいよ最終戦。このシリーズがはじまるきっかけともなった、ISDEへの練習会の意味を含んで創始されたSUGO2デイズエンデューロが戦いの舞台となった。初冬の霜が、路面を濡らしてモトクロスコース、エンデューロコースを含め全体的に午前中はかなりスリッピーで難しいコンディションであった。

 コースは、例年より少し参加者へのレベルを幅広くとっており、エンデューロテストには難所を含まないようなレイアウト。また、クロステストはグラベルのターンを多分に含んだ昨年までのものから一変して、モトクロスコース~キャンプ場裏といったものに。エクストリームテストも各セクションのレベルをある程度さげており、全体的にタイムを競うことの難しさを土台に残しつつ、走りきることの困難さを下げた形だ。また、ダート路面をループの行きに集中し、帰りにアスファルトを集中させたことで、アスファルトで飛ばさなくてもよいように設計された。

 レースは、チャンピオンを争う釘村忠とチャンピオンを死守する鈴木健二の一騎打ちで、初日に釘村がタイトルを決定させた。このトップ陣のすぐ背後に、若手がひしめいたことが今回のSUGO2デイズエンデューロのもう一つのハイライト。
 1日目は、小菅泰輝が奮闘。父でありトップライダーの小菅浩司に言わせれば、社会人に成り立てでなかなか練習の時間がとれないなかで、たった1日で何かをつかんだとのこと。若さゆえの成長度合いがまさに目を見張るモノがあり、エンデューロテストでは釘村をもうわまわる2番手の時計を出したテストも。エクストリームテストで数秒のミスがあったものの、うまく全テストをまとめて結果は4位。今回はレギュラーメンバー以外にモトクロスIAの横澤拓夢が3位に入っているため、通常であれば表彰台圏内ということになる。
 2日目は、古傷の手術で2014年を休養にあて、今年はIBで戦った前橋孝洋がクラスを超えたタイムを連発。モトクロスIA達を置き去りにするスピードは、実に13テスト中10テストでの一番時計を出し、2位沼田誠司との差は4分以上にもおよんだ。2日目、前橋の積算タイム52分43秒81は、IAクラスでも4位に入るもの。また、小菅泰輝同様にIAで2番時計にあたるタイムをだしたエクストリームテストもあるほどであった。

小菅泰輝
MCオープンエリア 
YAMAHA YZ125
前:ix-07s  後:BR99

 フロントは岩盤があることをイメージして07sで出ました、岩盤は今回無かったのですが、結果として07sはすごくいい感触でした。
 1日目はやっとここまで来たか、と自分でも思いましたね。SUGOは元から好きなコースですが、1週間前に、なみあいで練習にいってウッズのトレーニングをしたことが功を奏しました。前まで目の前に木あると、アクセルを開けられなかったんですよ。こまかいところでしっかり開けられるようになったというか。
 来年は安定してトップ5、できれば表彰台に立ちたいですね。来年IAにあがってくる前橋君ですが、今のままでは勝てないと思ってます。

小菅浩司
SHERCO OA RACING
SHERCO 250SEF-RSIXD
前:ix-07s  後:BR99 (140)

 去年のSUGOとは違って、今回は近藤有介や太田君なんかがでてきているなかでの8位なので、まぁまぁ実力通りかなという感じです。
 コンディションはよすぎず悪すぎず、エンデューロらしいコンディションのなかでレースができましたし、下のクラスには難しかったかも知れませんけど、いいレースでしたね。
 今回はじめてix07sを使ったんですが、こういうコンディションには一番あってると思いました。09とは全然違って、本当に攻めることができました。
 自分のなかで印象はすごくよかったんですが、(小菅)泰輝との差が激しいですね。なみあいに走りに一緒に一度だけ走りにいっただけなのに、つかんでしまったんですよね。僕はガンガン練習していますが。

大川原潤
BETA UbukataJAPAN ROCKERS 
Beta RR2T 250
前:ix-07s 後:BR99

 ムースを2日目に調整したりしています。
 自分なりにはそこそこ走れていたんですが、2日目のエンデューロテストでガケオチしてしまって、すべて終わりました…。ファイナルクロスではリアブレーキが効かないことが判明して、これまた大変な思いをしました。
 今シーズンは、自分のなかではそこそこ走れたと思っています。仕事が忙しいこともあって練習ができていないなかで、ある程度いけたと。来年はもう少し練習をして体力をつけて臨みたいですね。

柳原博一
ダートバイクZIM
KTM 125EXC
前:ix-07s 後:BR99

 SUGOのトレイルはアップダウンが激しく滑りやすく険しい箇所が多いのでしっかり路面に刺さってくれる07sを選びました。エンデューロテストやルートでキャンバーターンがあったのですが横滑りすることなく問題なくグリップしてくれて安心してアクセルを開けることが出来ましたね。リヤタイヤは少しコンパウンド柔らか目なので沢の中も空回りすることなくグリップしてくれました!
 今回は、妻の125EXCを借りて出場したのですが、軽くて伸び伸び走れたのでエクストリームテストは自分の中ではまずまずのタイムが出せました。しかしその反面SUGOのエンデューロテストが苦手で同じところで何度もミスをしたり転倒が多くてタイムが出なくて残念でした。前のライダーとタイムが接近していたのでファイナルクロスでひっくり返そうとしたのですがエンストで後退してレースの結果は悔しさが残りました。
 今年一年を振り返り、IAクラスの中での自分のポジションがわかってきたので、ひとつでも上に行けるようになりたい。早く新しいバイクに慣れて次回の広島ではIAでトップ10に入れるように練習を重ねていきたいと思います。
 応援してくださったiRCタイヤ様、ブレインズオイル様、ダートバイクZIM様、モンドモト様、そして家族にありがとうございました!

前橋孝洋 
モトクラブオープンエリア
YAMAHA YZ250F
前:ix-09w  後:BR99

 タイヤは、いつもどおりのJECでの基本セットといったかんじです。今回は昨年に比べてムースの量を減らして臨みました。昨年は少しはねるような感覚があったんですが、今年はこれで解消できましたね。
 DAY2はまずまずの結果が残せたと思います。ただ、思っていたよりもクロステストのタイムが伸びなかったのが残念でした。ラインの選択肢も少なくて、うまくこなせませんでした。
 今季は、自分では伸ばせたところもあるし、逆にIAでは通用しないところも見つけられたと思います。あと、4スト250にだいぶ慣れてきたことも好印象ですね。
 来季はIAクラスで1度は表彰台に立ちたいです。特に開幕戦の広島は、出てきたレースどれもいい成績を残せているので、相性がいいんです。たのしみですね。