JNCC初開催の戸狩、ハイスピードコースで内嶋2連勝

JNCC 第4戦ビューファインダー戸狩
日時:2019年6月9日
会場:長野県戸狩温泉スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

JNCC第4戦は今年初開催となる戸狩温泉スキー場にて開催された。JNCCではスキー場を使ったレースは多いが、ここ戸狩は他のゲレンデにも増してアクセルを開けることができるご褒美のようなコースレイアウトになっていた。

レースウィークに雨が降っていた影響も少なく、コースコンディションはドライ。まるで戸狩の初開催を祝福しているかのようなベストコンディションでのレースとなった。

第3戦でマシンをBETAにチェンジし、今季初となるクラス優勝を飾った内嶋亮が、好スタートを切り、ホールショット。

今大会はサスペンションセッティングも煮詰まったことで安心して走ることができたという内嶋。

鈴蘭大会に続き、COMP-Aクラス優勝。総合でも同じく5位に入り、実力を証明した。

ポイントリーダーの鈴木涼太は1周目をトップで戻ってきたが、2周目に前を走っていたライダーの飛び石がフロントブレーキディスクを直撃。パドックでホイールの交換などを行う時間のロスもあり、クラス30位まで沈んでしまった。

内嶋亮
DYNOCO
BETA RR2T200
前:iX-07s(空気圧:0.7kgf)
後:VE-33s GEKKOTA(極低圧ムース)

「スタートでホールショットが獲れたのですが、1周目の後半に鈴木選手にパスされてしまいました。その後、ボーナスラインで抜き返してからはトップをキープして最後まで走り切ることができました。

長い下り区間では他のライダーとは違うラインを選択し、スムーズに走っていたことでラインが荒れることも少なく、疲労を最小限に抑えることができました。こういうところではMTB時代の経験が活きたと思います。

初めてのコースでタイヤ選びは慎重になりましたが、リアのVE-33s GEKKOTAはこういったハイスピードコースでも対応してくれますし、荒れて石が出てきてからでもこのタイヤならグリップしてくれます。フロントは下りのキャンバーでも刺さってくれるiX-07sにしました。結果的にこの選択が良かったですね」

鈴木涼太
TEAM STW
YAMAHA YZ250X
前:iX-07s(空気圧:0.5kgf)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧:0.5kgf)

「クラストップを走っていたのですが、フロントディスクに飛び石が当たって曲がってしまい、修理に時間を費やしてしまいました。

タイヤの選択は間違っていたと思いませんし、走りは悪くありませんでしたので、今回は不運でしたが、良い勉強になりました。次戦からはしっかりディスクガードを着用し、クラス優勝を目指します」