CGC ひなまつりHARD ENDURO、発売前のVE-33sが真価を発揮

CGC ハードエンデューロ選手権
開幕戦 ひなまつりハードエンデューロ
日時:3月3日~4日
会場:愛知県スラムパーク瀬戸
天気:晴
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

ここ数年、SNSを中心に口コミで話題になり、エントリー開始からわずか数分で締め切られるクラスも出るほど人気上昇中のCGC。今年からポイントランキング制を取り、より競技制が高くなったかと思いきや会場の雰囲気はいたってゆるく、レースというよりはお祭りイベントに近い、いい意味で和気藹々とした空気が漂っていた。

土曜日にミニモトクラス、男女混合クイーンズカップ、さわやかクラス。日曜日におひなさまクラス、おだいりさまクラスが開催され、エントラントはそれぞれ自分のマシンやレベルに合ったレースを楽しむことができた。エントリー台数の多さ、コースの難易度から渋滞は避けられないが、ライダーは観客や他のライダーと話をしたり、休憩したり、バイクを降りてラインを見たり。渋滞の待ち時間も有効に活用し、イベントを楽しんでいた。

会場にはiRCタイヤがブース出展し、4月発売予定の新作ガミータイヤ、VE-33sを展示。また、ハードエンデューロレースで評価が高いiX-09w GEKKOTAやVE-33などを販売、購入したライダーには無料でタイヤ交換サービスをおこなった。

日曜日のメインレース、おだいりクラスにはG-NETライダーや全日本エンデューロのIAライダーが数多く参戦し、ハイレベルなレースになった。そんな中、泉谷之則はiRCのサポートを受け、発売前のVE-33s GEKKOTAを履いて出走。前半は4位まで順位を上げ、鈴木健二や山本礼人に迫る勢いを見せるも、3周目から徐々にタイムを落としてしまい、7位でチェッカー。

また、土曜日のさわやかクラスにはiRCサポートライダーである和泉拓が、なんとKTM 1190ADVENTURE Rでエントリー。地元の仙台から愛知までiRCのGP210を履いて自走し、会場でタイヤ交換。レース後にまたGP210に戻してツーリングして帰るというビッグオフマシンの新しい楽しみ方を示してみせた。
レースではほぼノーヘルプで5周を周り、39位/112台の成績を残した。

CGCハードエンデューロ選手権、第2戦は2018年6月2日、3日に長野県斑尾高原サンパティックスキー場にて開催される。

泉谷之則
チーム ベータ iRC シルバラード

BETA RR2T300
前:iX-09w (空気圧0.7kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.28kgf/㎠)
「今回はiRCさんから発売前のVE-33s GEKKOTAを履かせていただきました。従来のVE-33と同様ふかふかな土では抜群のグリップを発揮し、少し不安だった岩まじりで固めの土のキャンバーや、レース中盤から掘れて出てきた根っこでもしっかりグリップしてくれました。また、モトクロスコースのようなハードな路面でもヨレることなく、今までのゲコタに比べてハイスピードで安定して走ることができました。耐久性も向上しているように感じましたね。
タイヤは良かったのですが、中盤から色々と噛み合わず、ペースを落としてしまい、レースは7位と悔しい結果に終わってしまいました。いろいろと課題を見つけることができましたので、G-NET第1戦で良い結果が出せるように取り組んでいきます」

和泉拓
ストレンジモーターサイクルiRC

KTM 1190 ADVENTURE R
前:iX-07s (空気圧1.0kgf/㎠)
後:VE-33 (空気圧0.8kgf/㎠)
「フロントはVE-35やiX-09w、リアはVE-33Sやゲコタ、VE-37もテストしましたが、ビッグバイクでハードエンデューロにはiX-07sとVE-33の組み合わせがベストと感じました。実際に走ってみると、230kgを超える重量に適度に負けてくれる事によって、掘らずに再発進することができ、根っ子や石でもよくグリップしてくれてとても助かりました。
下見もしっかり行い、とにかく他のライダーのみなさんの邪魔にならないように細心の注意を払って走りました。特に渋滞している時は無理して突っ込まず、しっかり順番待ちすることを心がけました。無事、完走できてよかったです」