SAKHALIN 3DAYS HARD ENDURO参戦レポート 中野誠也
クラス:Pro
結果:6位/13台
天候:晴、曇
路面コンディション:ドライ・マディ
使用タイヤ
F:iX-07S(空気圧0.8)
R:iX-09W GEKKOTA(空気圧0.6)
マシン:ホンダ CRF280R
TEXT:中野 誠也(九州男塾 葛城組 JERRY`S 高石二輪レーシング)
今回はレースの事前情報がかなり少なく、どんな場所をどのように走らされるかが全く解らなかった事もあり、ハードエンデューロラリーと言う名称からも、スタート時はリアの空気圧0.8で臨みました。
スタートしてすぐの第一セクションで引っかかってしまい、黒土の少し湿った、モンスクの様に(縫って登っていく)難しい類のヒルクライムだった為、急遽 即座に空気圧を(0.3)付近まで落とし登頂したのですが、2日間を通して空気圧を落としたシチュエーションはこの時のみでした。
その後は(0.6)付近で2日間とも走りきりましたが、ウッズ、ガレのヒルクライム、沼地、川渡り、林道区間、どのシチュエーションにおいてもグリップ力に不満を感じる事はありませんでした。
現地プロクラスのライダーは他社製品のソフトコンパウンドタイヤにチューブリスのセットで かなり空気圧を落としたセッティングの選手が多かったのですが、色んなライダーのライディングを見ていても、どの局面においてもGEKKOTAのグリップ力の方が優っているのが良く解りました。
1日目、2日目とも、新品を取り付けてレースに望み、特に2日目は総合計走行距離が120Kmを超えるハイスピード区間の多いコース設定でしたが、四国での事前テストほどの減りやダメージはなく、まだまだ使用可能なタイヤ残量レベルで二日間を終える事が出来ました。
本戦初日の前半は、初めての経験のGPS(ガーミンetrex30)の扱いが全く解らず、 大幅なミスコースをする事になってしまい、かなりのタイムペナルティーを課せられましたが、逆に前半のルートミス中は ほとんどを ホビークラスルートで走ってしまっていた為に、 この事がきっかけで 結構な数のホビーライダーと触れ合うことができ、困っているライダーをヘルプしたり、ラインを教えたり、厳しいセクションを綺麗に抜ける自分を見せる事が出来たり、ドリンクが無くなっていたライダーにドリンクを別けてあげたりと、絡んだ選手みんなが驚いてくれた位に、ホビークラスの選手の人達に自分自身を凄くアピール出来た結果になったと思っています。
この日は大幅なルートミスからルート復帰したあと、途中で迷っている所に たまたま出くわした この日トップの#8の選手と20分位競った後、ほぼ同タイムで2位でオンタイムゴールしました。
2日目はGPSの扱いに慣れてきたという事もあって、前半からプロクラスのライダー達のバトルに上手く絡む事ができ、ゴールまでの8時間、約120Kmのルートを 入れ替わり立ち替わり 3人のライダーと走ることになり、最終的に この日は4位でオンタイムゴール。
前半は予選トップのセルゲイ、中盤は2日目3位のサーシャ、中盤からゴールにかけては初日3位のアンドレと、
地元の有力選手達と競って一緒に走れたおかげで、自分にとって良い結果に繋がったと思っています。
最終日も初日と同じで、言葉は違えど一緒に走る時間が長ければ長いほど現地ライダーと通じ合うことができ、ゴールした後も自分のマシンのセットアップやiX-09W GEKKOTAの事、なぜ4サイクルでそこまで走れるのか、等、興味深々で、プロ、ホビー問わず、色んなライダーからの質問攻めに合いとても楽しい時間を過ごしました。
総合結果は、初日はゴールこそ早かったものの、途中ルートミスによるペナルティーが合計で(7時間半)課せられてしまい、2日目のノーペナルティー4位ゴールと合わたトータルの合計タイムから、総合6位という順位で初めての海外レースを終える事が出来たのもGEKKOTAの驚異的なグリップ力のおかげだと確信しています。