中井選手 筑波TT レポート


2012年の筑波ツーリストトロフィーの最終戦となる9月、250㏄2気筒バイアスタイヤ限定のフロンティア2クラスに参戦しました。
今回も参加台数30台の激戦クラスです。
前戦である7月、予選2位にもかかわらず転倒リタイヤだったので、今回こそは完走し上位入賞を狙いたいところです。
朝9時過ぎの予選はまだ路面温度が低いこともあり、前後ともiRC RX-01 SpecR(以下SpecR)を投入。
予選はクリヤーラップの瞬間にベストタイムをださなくてはいけません。
タイヤ温度が上がる間もなくアタックすることも考えられるので、タイヤ温度が低くても十分グリップするSpecRは圧倒的なアドバンテージがあります。
しかしこのフロンティア2クラスは、SpecRを履くライダーが主流となっており、すでに私だけのアドバンテージではなさそうです。
予選では3列目に並びベストタイムを狙うも、クリヤーラップが1周しかとれず、1分11秒8のタイムしか出せませんでした。ベストタイムの0.6秒も遅い結果となり、予選順位も5位になってしまいました。
予選トップは1分11秒0のコースレコード。もちろんSpecR装着車です。
決勝には晴れて路面温度があがれば、SpecRでない、RX-01を使う予定でした。
実は、路面温度50度をこえる今年の猛暑の中タイムが安定してだせたのは、純正タイヤに使われているRX-01だったのです。
特にリヤは安定しておりタイヤの熱のタレを感じることなく走ることができました。
しかし決勝前、晴れているものの雨がポツリと降る天気となり、決勝もSpecRで走行することにしました。
決勝は10周の短期決戦です。
スタートで順位が後退したものの、数周のうちに4位までアップできました。
ラップタイムを見るとかつてないハイペースです。
上位のギリギリの攻防の中同じペースでついていき、チャンスをうかがいます。
さすが激戦クラスの上位陣です。大きなミスをせずラップを重ねていきます。
残り3周あたりでタイヤのタレを感じましたが1分12秒前半で走ることができます。
しかしストレートで1台抜かれてしまい結果は5位。


予選と同じ順位でジャンプアップできませんでしたが、かなりのハイペースで楽しいレースができました。
表彰式ではなんと入賞6台中5台がiRC RX-01 SpecR。もちろん優勝もSpecRとなりました。
今回もiRC RX-01 SpecRが圧勝となりました。
今後もこのタイヤがサーキットで広まるのは間違いないようです。