前橋孝洋の初優勝、劇的なJEC北海道ラウンド

JEC第3/4戦 日高ツーデイズエンデューロ
日時:9月16~17日
会場:北海道・日高町周辺
天候:雨
コンディション:マディ

全日本エンデューロ選手権第3、4戦日高ツーデイズエンデューロが今年も北海道日高町で開催。昨年は世界最大のエンデューロレースであるISDEに近づけた3日間のレーススケジュールであったが、今年は例年通り2日間でのレースとなった。8月に北海道を襲った台風の影響もあり開催が危ぶまれたが、大会関係者の尽力もあって、無事に32年目を迎えることが出来た。しかし、町のあちこちに台風の爪痕が残されており、まだまだ元の状態に戻るには時間が掛かりそうだ。コースも、100kmを超える距離の予定が61kmに短縮された。

1日目は夜明け前から雨が降り続いたものの、ライダーがスタートラインについた頃に雨は上がり、路面はマディコンディション。曇り空ではあったものの、雄大な日高の景色の中でレースが開催された。変わって2日目は朝から大雨、結局両日ともマディでのレースとなった。2日目のレース後半はコースのいたる所で渋滞が発生、多くのライダーが遅着を余儀なくされ、結局、最終テスト区間はのちにキャンセルとなった。

日高ツーデイズエンデューロ1日目に見事初優勝飾ったのは期待の若手、前橋孝洋。オープニングラップ、前橋は1つ目のテスト区間をトップタイムで通過し、その後も2周目にタイムを落としたものの、最後のテスト区間での集中した走りを展開。結果的には、2番手以下に19秒の差をつけ、嬉しい初優勝となった。

和泉拓は両日とも安定した走りで総合6位。小菅浩司は難しいコンディションながらベテランの走りで1日目5位、2日目7位で総合7位を獲得した。小菅泰輝は2日目に一時5番手タイムを叩き出し、総合8位となった。

前戦阪下大会で初の表彰台を獲得した熊本はファイナルクロスで3位につけるも、テストでは思ったようにタイムが出せず、総合10位。荒川一佳は2日目で惜しくも順位を落とし、総合14位となった。大川原潤は両日18位で総合17位。在原勉は1日目3位、2日目2位と好調をキープしていたが最後のファイナルクロスで18位に落ち込み、総合5位を獲得した。