JNCC第3戦 爺ヶ岳、熊本悠太が好成績
日時:5月24日
会場:長野県爺ヶ岳スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:宮崎大吾
JNCCシリーズの中でも最大の人気とエントリー数を誇る爺ヶ岳スキー場で、JNCC第3戦が開催された。iRCサポートライダーは、AA1クラスに熊本悠太が参戦。またAクラスに在原勉が出走した。
リアタイヤにVE33を使用して好成績を出す熊本だが、ここ爺ヶ岳ではiX-09W GEKKOTAを愛用。今回は路面が乾燥していて、爺ヶ岳としては珍しく大量の砂埃が舞うコンディション。スタート直後から前走車の巻き上げる埃でラインが見えず、多くのライダーが苦戦した。またガレクライムの路面も乾燥していて、掘り起こされた浮き石に苦戦するライダーの姿も多く見られた。
そんななか熊本はスタートで順調に中盤手に浮上し、1周目は5番手で戻ってきた。しかし周回遅れがラインを阻むなど一気に難しいコンディションとなる2周目、10番手にポジションダウン。そこからハードエンデューロライダー&GEKKOTAの本領を発揮し、安定したラップを重ねて8位でフィニッシュした。
一方Aクラスの在原は今回苦戦を強いられた。オープニングラップは10番手だったものの、2周目に24番手までダウン。ガレクライムでは砂埃でラインが読めず、苦戦を強いられたが、その後は新規開拓されたウッズを快調に攻めて18位でゴールした。
熊本悠太
バイカーズベア with CFC
YAMAHA YZ250FX
前:ix-07s(空気圧1.0) 後:ix-09W GEKKOTA(空気圧1.0)
今日はGEKKOTAで正解でしたね。レース後半は木の根や石が掘り返されてきたんですが、そんな難しい状況でも抜群にグリップしてくれました。特にガレ場ではかなり楽をさせてくれましたね。前のライダーの埃で路面が見えないので、ガレクライムも路面状況が分からないまま進入するしかなくて、決してベストラインを走れているわけじゃなかったんです。そのために石に弾かれる場面もあったんですが、坂の途中でとまっても、GEKKOTAのおかげで簡単に再発進できました。だから『まあ、大丈夫だろう』という余裕がありましたね。このタイヤは、しっかりトラクションをかけてタイミングを合わせていけば、楽に登れるんです。フロントのix-07sも抜群にグリップしてくれました。
レース終盤でウッズの中の木に激突して顔面を負傷してしまいました。もう少し良い成績を残したかったです。バイクもタイヤもばっちり。あとは僕だけですね(笑)。スタミナをつけて、前半の走りの良さを、レース全体を通して活かしていきたいです。
在原勉
ShaCa 木更津営業部
KTM 250EXC
前:ix-07s(ムース) 後:ix-09W GEKKOTA(空気圧0.75)
ガレクライムは予想以上に砂が多くて空回りしてしまいました。普段はこのセクションを苦にしないんですが、とにかく前のライダーの巻き上げる砂埃でラインが見えなくて大変でした。でもウッズの中のガレ場ではすごくグリップしてくれたので、一度も停まらずにスムーズに走ることができました。木の根がかなり出ていたんですが、GEKKOTAのトラクション性能が活かされました。リアがトラクションしてくれるから、障害物ではフロントを上げて、いい所に落とすといった動作もしやすかったです。レースを通して、今回のタイヤは特にウッズにすごく合っていましたね。